布施明さんは1947年12月18日に東京都三鷹市で生まれました。ザ・ピーナッツに憧れ、歌手を目指した彼は、高校生の頃、日本テレビ系列のオーディション番組「味の素ホイホイミュージックスクール」に出場し、見事合格。

渡辺プロにスカウトされ、1965年にシングル『君に涙と微笑みを』でレコードデビューしました。

1966年には大ヒット曲『霧の摩周湖』を発表し、平尾昌晃さんが作曲したこの曲で、日本レコード大賞作曲賞を受賞しました。しかし、布施さんはその後もヒット曲を連発させ、1975年に発表した『シクラメンのかほり』でミリオンセラーを達成。

数々の賞を総なめにしました。俳優としても活躍し、多くのドラマや映画にも出演しています。

さて、布施さんは結婚も経験しています。1980年にハリウッド女優のオリビア・ハッセーさんと結婚しました。オリビアさんは1968年公開の映画『ロミオとジュリエット』でジュリエット役を演じ、一躍スターとなりました。

二人の出会いは1979年、オリビアさんが出演していたカネボウ化粧品のCMに布施さんの曲が起用されたことがきっかけでした。

順調に愛を育んだ二人は1980年に結婚しましたが、結婚生活は長く続かず、1989年に離婚しました。その原因は布施さんの仕事がアメリカでうまくいかず、日本での仕事に復帰したことで別居生活が続いたことでした。

しかし、もう一つの原因とされるのがオリビアさんの浮気でした。オリビアさんは15歳年下の歌手、ジェイソン・コナーさんと浮気していたのです。

離婚の際、布施さんはオリビアさんに3億円もの慰謝料を支払うことになりました。当時の日本では考えられない額だったため、大きな話題となりました。親権はオリビアさんに渡り、息子の養育費という名目で3億円の支払いを命じられました。

その後、布施さんは2013年に歌手の森川由加里さんと再婚しました。森川さんといえば、明石家さんまさん主演のドラマ『男女七人秋物語』の主題歌『SHOW ME』を歌ったことで有名です。

二人は25年前にレコーディングスタジオが隣同士だったことから友人関係になり、後に交際に発展しました。

布施さんは2019年に生体ポリープが見つかりましたが、奇跡的に消えたことが話題となりました。現在もライブ活動を続けており、その歌声で多くの人々を励まし続けています。今後も布施明さんの活躍に期待しましょう。