歴代初の黒人演歌歌手として一躍人気者となったジェロさん。整った顔立ちと流暢な日本語で、多くのファンの心を掴みました。しかし、現在は歌手活動を休止しており、その理由に驚きを隠せません。
1981年にアフリカ系アメリカ人の両親のもとで生まれたジェロさん。ペンシルベニア州ピッツバーグで育ちました。母方のおばあちゃんが横浜出身の日本人で、幼少期から演歌に親しんでいました。
5歳の時、初めておばあちゃんの前で美空ひばりさんの「越後獅子の唄」を歌い、演歌への情熱が芽生えました。
高校生になったジェロさんは、日本語スピーチコンテストに参加するため15歳で初めて日本を訪れました。スピーチのタイトルは「僕のおばあちゃん」。おばあちゃん子だったことが伺えます。
在学中、関西外国語大学に3ヶ月間留学し、その時に演歌歌手になることを決意しました。
2005年、大阪でのカラオケ大会で優勝し、ビクターエンターテインメントにスカウトされ、オーディションに合格。2年間のレッスンを経て、2008年に「海雪」でプロデビューを果たしました。
このデビュー曲は大ヒットし、一躍注目の的となりました。同年、アルバムをリリースし、NHK紅白歌合戦にも初出場しました。
しかし、その後の活動は次第に減少し、2018年にデビュー10周年を記念したコンサートを開催しました。そのコンサートでは、亡きおばあちゃんとのデュエットも実現し、感動的な一夜となりました。
ジェロさんは同年5月に芸能活動の休止を発表。外資系のIT企業に就職し、コンピューター関係の仕事に就くためでした。実は2016年からボストン大学の大学院で情報科学セキュリティを学んでおり、演歌歌手としての活動と並行するのは難しいと判断したようです。
2019年、テレビ番組「YOUは何しに日本へ」で偶然インタビューを受けたジェロさん。現在はIT系の仕事をしており、以前からIT業界で働きたいという夢を追いかけていたことが明らかになりました。日本人女性との結婚を希望していましたが、現在は独身で恋人もいないとのことです。
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