2007年、お笑い界のプリンスと謳われた陣内智則と、誰もが憧れる美貌の持ち主、藤原紀香の結婚は、まさに世紀のカップル誕生と日本中を沸かせた。豪華絢爛な結婚式は記憶に新しい。しかし、その結婚生活は長くは続かず、わずか2年で終止符を打つことになる。
離婚の原因については、当時から様々な憶測が飛び交った。陣内の度重なる女性問題、そして「浮気は文化」発言が引き金になったと報じられるも、真相は藪の中。藤原自身も沈黙を守り続け、世間は様々な憶測に翻弄されるばかりだった。
それから15年。女優として、そして社会貢献活動にも積極的に取り組む藤原紀香が、ついに沈黙を破る時が来た。先日放送されたトーク番組に出演した彼女は、過去の結婚生活について赤裸々に語ったのだ。
番組冒頭、司会者から「離婚の真相について、今だから話せることはありますか?」と尋ねられると、藤原は少し間を置いてから、落ち着いた口調で語り始めた。
「当時は、本当に色々なことが言われました。彼の軽率な行動で傷ついたことも事実です。でも、離婚を決意したのは、それだけではありません」
彼女の言葉に、スタジオは静まり返る。誰もが固唾を飲んで、次の言葉を待っていた。
「一番の原因は、価値観の違いでした。結婚生活を送る上で、お互いの考え方のズレを埋めることができなかったんです」。
具体的には、仕事に対する考え方、夫婦の在り方、そして将来設計など、様々な面で食い違いが生じていたという。
「彼は、私が仕事をセーブして家庭に入ることを望んでいました。でも、私には私の夢、やりたいことがあったんです」と、当時を振り返りながら、力強い口調で語る藤原。
結婚当初は、互いに歩み寄ろうと努力していたという。しかし、次第にお互いの主張がぶつかり合い、修復不可能な溝が生まれてしまったという。
「最終的には、彼を苦しめる結果になってしまった。彼には彼の幸せがある、そう思って決断しました」
そう語る藤原の表情は、どこか悲しげに見えた。愛し合った二人だからこそ、別れを選ぶことは想像を絶する苦しみだったに違いない。
番組の最後には、「今は、良い思い出として、彼との時間を大切に思っています」と、穏やかな笑顔を見せた藤原。15年の時を経て、彼女は過去の傷を乗り越え、さらに輝きを増した女性へと成長していた。
彼女の告白は、多くの人の心を揺さぶった。そして、改めて「結婚とは何か」、「夫婦とは何か」を考えさせられる出来事となった。