落合博満は現役時代、「一番脅威を感じた後輩は誰か?」と問われると、「いない」と即答し、意味が分からないとばかりに一蹴しました。しかし、巨人から日本ハムに移籍した後、西武から巨人に入った清原和博の名前を挙げ、「もう少し練習すればもっといい選手になったのに、勿体ないよな」と惜しみました。
清原は、日本を代表するホームランバッターでありながら、主要打撃タイトルを獲得せずに現役を終えました。通算本塁打は525本で、これはプロ野球史上5番目に多い記録です。特にセンターからライト方向への打球技術は抜群で、清原の右打ちは落合ですら「俺よりうまい」と認めるほどでした。
しかし、野村克也は清原について「才能を発揮しきれなかった」と評しました。野村は、清原が感覚だけで野球をしていると指摘し、「考えることを怠り、配球の読みや駆け引きをしていない」と批判しました。