大谷翔平選手は、自身を「二刀流を実現している唯一の選手」と語っています。その理由は単に才能だけではありません。エンゼルス時代のインタビューで彼は、「やればすごい人はいると思う」と認めつつも、「それを続けられる人はほとんどいないだろう」と述べています。
確かに、長い人類の歴史の中で二刀流を継続できる選手は極めて稀です。実際、直近4年間の成績を見ても、比較対象となる選手はほとんど存在しません。たとえば、打者としての指標であるWRC+では、大谷はアルバレスに及ばない時期がありましたが、投打を両立させるという特殊な能力を持つ彼と他の選手を直接比較すること自体が難しいのです。
大谷自身は、「自分より上手い人をたくさん見てきた」と謙虚に語りますが、そうした才能を努力で上回ることで今の地位を築き上げたと信じています。飛び抜けた才能が飛び抜けた努力と出会ったとき、その結果が「唯一無二」の存在、大谷翔平という選手なのです。