2025年1月、上沢直之選手のソフトバンク移籍が発表されたことを受け、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督は強い感情を見せました。監督はメディアの前で「悲しい」と語り、エースの移籍に対する深い喪失感を表しました。しかし、新庄監督がその後、12球団監督会議で発した言葉は、さらなる波紋を広げることとなります。
会議の終盤、ポスティングシステムについて問われた新庄監督は、思い切って「ポスティングで行って一年でソフトバンクに行く、この流れはやめてほしい」と強い言葉で反発しました。彼は、ソフトバンクが強化することで他のチームにとって面白くなくなると述べ、これがプロ野球全体にとって好ましくない流れであると警鐘を鳴らしました。
新庄監督の発言は、選手の夢を尊重しつつも、チームやファンへの義理とビジネスのバランスをどう取るかという難しい課題を浮き彫りにしました。上沢選手の移籍問題は、単なる個別の出来事にとどまらず、ポスティングシステムの運用における根本的な問題を再考させるきっかけとなったのです。